今さら聞けない!?工法とその特徴

家を建てる前に知っておきたいのが、工法の種類とその特徴。
それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握して、理想のマイホームにぴったりの工法を選びましょう。

これが日本の主な4工法!

日本で採用されている代表的な工法は以下の4つ。

  • ①在来木造軸組工法
  • ②2×4(ツーバイフォー)工法
  • ③鉄筋コンクリート造
  • ④鉄骨造

構造やメリット・デメリットをチェック

チラシやインターネットで当たり前のように飛び交っている4工法。しかし、「今さら違いについて聞けない…」という方もいらっしゃるのでは? それぞれの特徴を理解して理想の家づくりに役立てましょう!

①在来木造軸組工法

日本の家屋の約7割を占める工法

日本に古くからある伝統工法を現代に合わせてアレンジ。柱と梁で支える構造で、間取りの自由度が高く、狭小地にも対応可能。鉄やコンクリートに比べて軽くしなやかで、比較的低コスト。ただし、職人の技術力が問われる。

【メリット】

  • ほとんどの工務店で対応可能。
  • 比較的さまざまな土地や間取り、デザインに対応可能。
  • リフォームしやすい。
  • 窓などの開口部を大きく設けることが可能。

【デメリット】

  • 職人によって品質に差が出る。
  • シロアリや湿気対策が必要。
  • 2×4より工期が長い。

②2×4(ツーバイフォー)工法

工期が短めの壁で建物を支える工法

アメリカ発祥で木造枠組壁工法ともいう。断面が2×4インチ(38×89mm)の間柱と合板などで作ったパネルで箱状の空間を作り、建物の荷重を支える工法。比較的工期は短めで、高気密・高断熱。職人の技術による差が出にくい。

【メリット】

  • 均一な品質を保ちやすい。
  • 建物を面で支えるため耐震性が高い。
  • 気密性が高いため省エネ効果がある。

【デメリット】

  • 壁の撤去が難しく、間取り変更などを含むリフォームが困難。
  • 施工に対応できる工務店が少なく、依頼先が限られる。
  • 気密性が高い分、湿気や内部結露が起こりやすい。
  • 窓を大きく取りづらい。

③鉄骨造

柱と梁に鉄骨を使う広々空間が可能な工法

基本的な考え方は在来木造軸組工法と同じだが、柱と梁に木ではなく鉄骨を使用し、より強度を増した工法。

【メリット】

  • 在来木造軸組工法より強度が高く、広い空間が作れる。
  • ラーメン構造の場合、耐力壁が不要なので間取りの自由度が高い。
  • 耐火被覆処理を施せば防火地域でも建築可能。

【デメリット】

  • 鉄骨に耐火被覆を施さないと火事に弱い。
  • 在来木造軸組工法より価格が高い。

④鉄筋コンクリート造

鉄骨とコンクリートを用いた頑丈な工法

型枠の中に鉄筋を格子状に組み、コンクリートを流し込んで固めた躯体が特徴。引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートは好相性でとにかく頑丈。また、耐震性・耐火性・防音性にも優れる。RC構造とも呼ばれる。

【メリット】

  • 耐震性・耐火性・防音性に優れる。
  • 気密性が高い。
  • どんな形にも対応可能なため、デザイン性が高い。

【デメリット】

  • 建築費が高い。
  • 建物自体が重く、地盤の状況によっては基礎工事に費用がかかる。
  • プレハブ工法とは?
  • あらかじめ工場で製作しておいた部材を建築現場で組み立てる工法で、大手住宅メーカーの多くが採用。量産が可能で品質も一定、価格も安定しているほか、現場での作業が軽減されるため、工期の短縮も可能。主要部材により、鉄骨系、木質系、コンクリート系、ユニット系に分類される。

出典元:一般財団法人 住まいづくりナビセンター発行家づくりABCP.13より
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